よく患者さん方で「口内炎ができたので、薬を塗ってほしい」ということがあります。しかし口内炎と一口に言っても、歯磨きやお食事で傷つけてしまったものから、再発性のアフタと呼ばれるもの、まれに『前癌病変』と呼ばれるやっかいなものまでさまざまです。

その多くは原因の特定が難しいとされています。
お口の中だけに限って、あえて原因を探すとすれば、
1) 清掃の不足、不良
2) 合わない義歯の使用による傷
3) 歯ブラシ、食事時の傷(熱いものを召し上がった時の熱傷を含む)
4) 異種金属を隣同士もしくは上下のかみ合わせる歯に使用した場合 などです。

現代人は抵抗力の低下が顕著で、食物アレルギー、金属アレルギー、花粉症、アトピー性皮膚炎など、アレルギー症状が多く見られます。

近年世界各国で歯科治療において、金属を使用しないメタルフリーの詰め物やかぶせ物が増えてきているのには、こういった背景があるのです。